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平穏のサイン

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氷上町北油良、日吉神社。
私の地元から依頼があって、神社の幣殿の修理のための下見に来た。
一昨年は柱の足元が腐朽し始め、補強を行ったものだ。
当地の住民として、口にするのは本当は憚られるのだろうが、「わが村にはお金がない」のである。
ない中で、それは承知の上で、「由良くん、一回見てきてくれや」と、村の長老たちの慇懃な依頼というのが偽らざる事情だった。
私は多くは語るまい。
長老たちの信仰心の意気に感じてこの依頼を受け、恐らく赤字も覚悟で修理を施すのだろうが、何よりも、コロナの一応の恢復をこんな日常のやり取りの中に見出せたのは、うれしいことなのだ。
だから、私は笑顔で「なんとかしましょか!」と答えるのだ。

 

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