この家、なんとなく丸味あり。
2025/07/11
- カテゴリ:社長のヒトコト
- 書いた人:由良 俊也(代表取締役)

丹波篠山に建つこの家には、ラウンドフォルムを形どったデザインがそこかしこに見える。
施主の好みに基づいてこうなった。
打合せの当初、
「なんとなくこんな風に丸かったら楽しいな♪」に、コトスのスタッフも不思議と惹かれ、
それをそのまま大工に相談したのだ。
幸いだったのはこの大工(今となっては私と一番付き合いが長いこの老職)曰く、
こんな造作は大好物だということだった。
かくして出来栄えはこんなに柔らかくなった。


どや?ええやろ(^^)
八重歯をのぞかせ破顔の大工が目に浮かんでくる。
いろいろ拘り抜いた施主だったのに、このなんとも掴みどころのない丸味が、
どうやら一番のお気に入りのようだ。
書斎の丸窓はさながら満月のようで、秋の夜長に音楽を聞きながら、
障子を開いて銀色の光を浴びながらうとうと眠りにつく、そんなことを想像する…。

なんとなく…から始まった丸味の話。
その後の話は住み慣れた頃に、施主に改まって聞いてみたいなと思う。
丹波篠山市郡家。
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