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小説世界にはまる

Staff

水曜日。午後から半日オフにした。
施主との打合せを午前中に済ませた後は、プール、遅めのランチ、それから自宅で読書だった。
涼しくなって俄然ペースが上がった小説、浅田次郎の「母の待つ里」も、残すところ50ページとなっていた。

定年を間近に控えた主人公たちの、
郷愁と悔悟、母子愛などが描かれている。
あまりに自分と年齢が近すぎて、非日常の小説世界にとっぷり引き込まれてしまった(^^)

焦がれて、切なくて、いつかほころびそうな慕情にふれて涙してしまう。
そんな物語。

読み終えて、気分を変えようとバイクに跨ったけれど、行く先は母の生まれ故郷のひなびた寒村だった。

…うさぎ追いしかの山。
今し秋を迎えてうっすらと錦に染まり始めたふるさとは絵葉書みたいだ。
無人化した農家屋敷と里山の接景はやけに儚く、どこかやさしい色をしていた。
 

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