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空が高くなった

Staff

天高く馬肥ゆる秋の到来だ。
秋の祭、新嘗祭の準備のために、今朝は奉仕作業で始まった。
 
村の役員が揃って幟を立てる。
一説では神様が降りて来られるのに、迷わぬように、「どうぞこちらに」の目印のための幟なんだとか。
 
そして地元の人々は、この幟を眺めては、しみじみと本格的な秋の到来を知るんだ。
 
私も胸の空く思いで仰ぎ見る。
昔ほど厳かな気分で、粛々と振る舞うのでなく、
なんて言うのか、もっと泰平な喜びを噛み締めつつ、村民同士の飲み会の約束を取りつけたりなんかする。
 
肉も料理も飲み物も持ち寄り。
ランタンの灯りの下で、焚き火をお供にバーベキュー。
簡潔にそれだけの約束だった。
 
Paz  y  amor.  平和と愛と。
秋うららかに風がそよぐ。
近所の気の置けない仲間たちの集いを待ち遠しく思う。
空は底抜けに澄んで、眩しいぐらいだ。
 

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