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暮らしの妙味

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2月29日、3月1日の両日、丹波市山南町で開催した完成住宅見学会。
事前に、SNSやご近所さんの評価から反響の高さは感じていたものの、
ふたを開けてみれば、予約制にした近年の見学会では、最多の40数組の来場者を数えた。
消費増税後、市場は冷え込み、まして2月のイベントは客足が芳しくないだろう、
という予想を大きく覆すものとなった。
平屋建て、薪ストーブ、への字型間取り。
確かにこの家の魅力は見た目にもわかりやすい。それが多くの関心を引き込んだことに異論はない。
が、しかしである。
それだけではなかったと、私は思いたい。
この家は今のコトスの家造りを鏡のように映している。
言い方を変えれば、暮らしの味わい、瑞々しさとか。
もう、工法や性能で家を作る時代ではなくて、その家の、その家人の暮らしをいかに趣深いものにできるか。
コトスにそれができるとは言わない。
けれども、家は最早、いやひょっとすると昔からそういうものなんじゃないかと思えてくるのだ。

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