朝ぼらけ

a.m.  ７：３０  　　気温　－2℃
今年一番の冷え込みとなったこの日、青垣町で上棟を迎えた。
記念すべき平成31年の上棟第一号だ。
記念すべきとか、めでたいとか、今年の第一号にはお決まりの定冠詞だが、
それでもやはり使ってしまう、縁起かつぎも大切なのだ。

車のラジオが24年前の惨事をアナウンスしていた。
建築屋なら、一生涯忘れてはならないあの悲劇の朝から24年が経った。
阪神・淡路以降も新潟中越、東日本、熊本と頻発し、
この最近を見るだけでも大阪北部や北海道胆振東部と、
日本の歴史は災害と共にあるといって過言ではない。
そして日本の建築は、多くの嘆きと涙と共に歩んできた。

我々住宅に関わる者は、何人もこのことを深く心証にとどめ置いて、
日々努めねばなるまいと、朝ぼらけの現場に誓うのだ。

Ｔさま、上棟おめでとうございます。今後もよろしくお願いいたします。