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砂時計が見えた

Staff

昨夜、丹波市タウンミーティングに行ってきた。。。
丹波市における新しい都市構造の在り方について意見交換するもので、
​行政は言う。
「新庁舎、新総合病院などの建設により都市機能の一定集積を図る」のだと。
​他方、丹波市独自のエココンパクトシティ「生まれ育った地域で暮らし続ける」
それが理想であるとも。

でも、どうだろう?
​丹波市がかかげるこの二つの方向性は現実的には逆方向だ。
公共の施設やサービスが利用しやすい場所に人は集まる。
​そういう場所に住みたいと考えるのは当然だ。
​子を持つ親世代なら小中学校は近いほうが良いと考える。
​また、一緒に通学する子どもが多いほうが良いと考えて、人は集中するものだ。

親を想う気持ちと同じく、ふるさとを大切にしたい思いはわかる。
​とはいえ、だからといって自分の家族に不自由な思いをさせたくない。
都会へ出ていった人はそんな環境とは無縁だというのに、なぜ自分たちが
​その仕事を請け負わないといけないのか?と理不尽に思うだろう。

​この問題は深刻だ。行政の言う「生まれた地域に暮らす」ためには、
大いなる、何らかのメリットが見えてこない限り納得は難しい。
​しかもそのメリットはおそらくコストを伴うものが多いだろうに。

私はこの話を聞きながら、砂時計を頭に浮かべていた。
砂は引力に逆らわないで落ちようとする。
​私たちにできるのはその落ちるスピードを懸命に遅くすることしかないのかと。
​砂時計を反転させることはもうできないのかもしれないと。

丹波市独自のエココンパクトシティー。期待してもいいのか。
いや、ぜひとも期待したいと思わせるが、いかがか。


 

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