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いまどき住宅総合展示場事情

Staff

先日、姫路にある住宅総合展示場まで
ヤマヒロさんのモデルハウスを見に出かけた。
​一昔前なら住宅総合展示場といえば、
幾多のハウスメーカーが渾身のモデルハウスを構えた
さながら家の百貨店のような場所だった。
TVCMで目にする有名どころの住宅会社が
こぞってきらびやかに飾り立てた家と、
これまた子供たちに大人気のキャラクターが
玄関先でおいでおいでと愛嬌を振りまいていたものだ。

ところが、今は少し様子が変わってきた。
​相も変わらず、いやまして過剰にサービスのおもてなし溢れる会場で
実に謙虚に、きちんと襟を正して、
家づくりに取り組む地元の工務店の姿がある。
​その凛として外連味のないたたずまいは
華やいだ空間の中に目にもまぶしい異彩を放っている。

​場所は住宅展示場である。
来場者は、一部アトラクション目当ての人を除いては
家を見に来ている。
​夫も妻も、自分とその家族が安心で安全に暮らせるような
​できればこだわりのある自分たちの思いに応えてくれる
家を探しに来ているはずだ。
​そんなまじめな来場者の意図とは裏腹に
​盲目的に来客の誘導に全力を注いでいる(名のある会社ばかりが!)
​状況の中で、まさに一隅を照らす住宅会社もあるのだ。

私は思う。住宅屋はもっと正直に自分たちの家について語ろうと。
​考えに考え抜いた、間取りであり、工法であり、仕様なのだ。

​会場はどこか無用なベクトルが働いたカオスのような錯乱があるが、
​一旦はオフセットして、自分たちの誇りの家で来場者を迎えてほしい。
​もう、アンパンマンもキティちゃんも、(看板だけど)白鳳にもおかえり願おうね。


 

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