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銀杏が散り積もる朝に

Staff

おらが村の大銀杏
秋の終焉を告げるのは、いつもこんなふるさとの原色でした。

今季一番の冷え込みで冬の到来を気付かせる朝、銀杏の葉が一気呵成と舞い落ちて、境内一面をこがね色に染める朝がある。

昨日はそんな朝。
六十歳最初の投稿はそんな朝の風景からお届けします。

このまま絵のように時が止まってくれないかと思うほど、この刹那の風景は天然の造形として完璧だった。

花のように雪のように、受け止めきれない無限の銀杏の乱舞によって、私は木の根っこみたいになって動けなくなるのでした。

おらが村の大銀杏。
我が心の原風景。
私はつくづくと願うのです。
これからの六十路の足元を、どうか金色の葉で明るく染めてくれたらと。
 

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