コトスの古民家ばなし その二
2024/11/14
- カテゴリ:社長のヒトコト
- 書いた人:由良 俊也(代表取締役)

歴史と風土と伝統と。
受け継ぐことの大切さを垣間見てしまったなあ、という話。
8年前の仕事。
築160年の古民家改修工事だった。
依頼が舞い込んだ当時は、この築年数の古さに委縮してしまったことを覚えている。
南に面する和室と縁側には手を加えないという条件で、北側のダイニングリビング及び水回り、それから一部居室と収納を改修するというプランでまとまった。
結果として和室を既存のまま残したことは大正解だったと思う。
客間から鞘の間、仏間へと三部屋が連座する間取りは、なかなかお目にかかれないものだ。(三枚目の写真)
ちなみになんでこうなってるかというと、客間から奥へ通されるほど、賓客として扱われたからだとか。
その証拠に仏間の天井が一番高くなっている。
ともかく、もしも安直にあるいは生半可に手を掛けていたら、この古の風味を毀損してしまっただろう。
でもここはあくまでも非日常の空間。
この部屋の魅力が分かるのは、それなりの歳を重ねてからでも遅すぎることはない。
それも古民家リノベーションの楽しみなんだと私は思う。

何より自然のもの、アンティックなもの、より民芸的なものなどがお好きな施主には、これくらいの古民家テイストはちょうどいいんじゃなかろうか。
洒落たフラワーボトルやグリーンたち。レトロな家具やボンボン時計とか。
それぞれが無造作に調和していて、見ていて楽しくなってくるのだが、これぞ古民家リノベの面目躍如たるとこなんだろうね。
