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はるかな海へ

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西宮市名塩台の家。
見はるかす南の風景は、白く連なる建物の群れと、太陽の光が踊る水平線だ。
「海が見える家づくり」は、里山暮らしの私にとってはまるで無縁な話だと思っていた。
けれどもこうしてご縁があって、こんなところで家を建てさせてもらっている。

つくづく遠くまで来るようになったもんだと思う。
遠い昔、夢の行く手でまばゆく輝いていた都会の海とは、ずいぶん違って見えるけど、丹波の雨を飲み、土を食らい、馬齢を重ねてきた私には、やっぱり海は心躍らせるものがあるね。

夏休みが始まる頃にお引き渡しがある。
もうその頃は梅雨も明けてるだろうかね。
暑い盛りの家移りになると思う。
ゆっくり時間をかけてここでの暮らしに馴染んでほしい。お疲れでませんように、というのがほんとのところだ。

向日葵の咲く丘で光の溢れる菜園に目を細めながら、遠くに海を望みながら、のんびりと。それが私の理想だ♪
 

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