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水鏡の世界から

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青垣町神楽地区の水鏡から

ようやくこれが今年の初ツーリング。
ツーリングというほどもない短い距離だったのだが。
山の端に姿を消さんとする西陽が、その最後の輝きで谷あいの里山をほんのり金色に染めている。

印象派の風景画のような水鏡が時計を止めてるみたいだ。
綺麗だった。
冬眠から覚めた蛙がまだ遠慮がちに鳴いている側で、真っ白な上弦の月は嫣然と微笑むように、そよそよと中空をくし削りながら漂うのだ。
休日の素朴な風景は母のふるさとから。

世間はいよいよゴールデンウィークを間近に控える。
たがらその前の、ほんのひと休み。
あったかいコーヒーが欲しいところだ。

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