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穏やかな夜の前

Staff

入日影に立ち尽くす家。
氷上町の新築現場では、ようやく足場が外れたようだ。

日没のおよそ一時間前。
太陽の照度は黄昏時に1,000ルクスだ。

夜の戸口の心地よい明るさは、秋虫の協奏を誘うんだ。

思うにこの時間帯の色温度に染められた家が、一番やさしい表情をしてる。

家人を迎える準備を整えて、にっこり微笑みを湛えているような佇まい。

空気や時間との調和。
山里に穏やかな夜が訪れる。

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