AGIT　アジト3

一年後ですね(^^)
 
依頼人に、いつ住めるようになるか？と問われたら、だいたいこんな風に答えている。
大雑把だが、これが見事に当たるこというね。
 
今日はまさにそれを絵に描いたような日。
私の同級生のアジトも、相談を受けた一年後に、こうして引き渡された。
 
振り返ってみれば、いい仕事に出会えたと思う。
 
「夢でした」…なんて。
かく言う彼は、いったいこの先どんな歳時を送っていくのだろうか。
住まう人、訪れる人たちの笑顔の数だけ、日記のページを重ねてくれると嬉しいんだけど。
 
竹林の影法師も、涼風を棚引かせて讃えている。掃出し戸のガラスには、晩夏の陽射しが横たわる。
 
秋に間に合って良かった。
「一年後」…。
私の罪のない予言が、こうして上手く的中したこと。私は密かに喜びたい。