家づくりを考える時に

家づくりを考えるとき、今抱える生活面の問題解決に、つい走りがちだけど。
 
それはもちろん大切なことだと思う。
 
でも、本当は20年、30年後、いやもっと先の自分の有り様について逡巡してみるのも大切だ。
 
そこにはどんな自分が映っているだろうか。
 
そのときに尚、家は安らかな自分の居場所を供しているだろうかとか。
古道具や愛玩品のように、触れるだけで通じるような、飽くことのない風景や音楽が、少しだけ優しい気持ちにしてくれるような。
 
家はそうあってほしい。
長い付き合いになるんだ。
よろしく頼むぜと、そう願う。
 
森の舟。夢とは覚めやらぬものなんだよ。