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雪が降りましたが...

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年が明けて平常運転に戻った氷上町の現場から…

このフルリノベーションの家。
施主には隣り合う離れでの不自由な仮住まいをお願いしているが、昨年末になんとか浴室だけを一足早く引渡している。

冬場のことだから、寒々とした仮設の風呂よりは少しでも温浴を楽しんでもらえたら
幸いなのだ。

写真は断熱工事が始まったリビングダイニングだ。

七十年もの間、この家の屋根を支え続けた地松の丸太梁が見える。
埃を拭き取り、紙ヤスリで磨きを入れると、まだまだ偉丈夫な頼もしい躯体が現れた。
家人はこれを見上げて暮らすようになる。
リノベーションを経て目新しくなったリビングダイニングだが、物言わぬ古梁がのしかかるように頭上に横たわっている。

…なんて、なかなか素敵な暮らしだなと思う。
古いものに対するリスペクトはさることながら、「もったいない」という慎ましさも感じてしまうんだなあ。

そんな改修工事を【R55】と私は呼んでいる。
風化という言葉の意味を、いつからしみじみと考えるようになったんだろうか?(^^)
 

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