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59

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59年前の11月30日、大工で独立したばかりの父と、小さな診療所の看護師だった母との間に私は生まれました。

父は36歳の若さで早世した私の祖父の俊雄から一字を取って、私に付けてくれました。
母は朝のラジオで「礼宮さま(現秋篠宮さま)ご誕生」のニュースを知り、この日に絶対産むのだと思ったそうです。
子どもの頃、誕生日の食卓はいつもこんな話で満ちていました。
季節は秋の暮れ。
朱、黄、橙色。溢れるような錦秋が山里を深く染める頃のことでした。

早、12月ですね。
冬らしくない冬になったかなと。
今も昔も温暖な夕陽が溶けるように奥山の端に落ちてしまうと、木枯らしに身をすくめて上着の襟をかき寄せた。
私は薪をくべて風呂を沸かしながら父母の帰りを待っていた。
薄い板ガラスから差し込むオレンジ色の太陽で、夕支度の台所は影絵のようでした。

…こうして目に浮かぶのはふるさとの原色ばかり。記憶と呼ぶにはあまりに脆く遠い思い出になりました(^^)

さて、おかげさまで59歳。
不肖由良は身体のあちこちの関節を軋ませながら、もうちょっと頑張ります。
日頃お付き合いくださる皆さまに心から感謝を。
そして気忙しい年末です。
どうぞご自愛くださいね。
あたたかいメッセージもありがとうございました。
 

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