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夜のダイニングから

Staff

梅雨の走り。
ラジオが「平年より遅い」と訴えた梅雨入り宣言だけど、
近畿地方でも今日か明日かといったところでしょうか。


写真は昨夜、退勤前のコトリノのダイニングから。

車軸を流すにわか雨が激しくショーウィンドウのガラスを叩いていた。
クルマまでのほんの数歩がためらわれるほどの降り方でね。
なので少し灯りを落としたダイニングキッチンで雨が上がるのを待ったのだ。

ときに、待つというこの行為。
なんとなくダイニングテーブルで過ごした記憶がありませんか。


寝付かれない夜に眠気がくるまでとか。
誰かの吉報を心を焦がして待つとか。
問題が解決するのを祈るように待つなんてことも。

それらはいつもひと気のない夜。
針を落としてもこだまするような、ほの暗いダイニングだった気がします。


思うに食事が振舞われるだけがダイニングじゃない。
ふと一日を見つめ返すのもこの場所だったりする。

また、いいダイニングとはそんなものなんじゃないか。
黙して語らず、なのにやさしい。
いや、私の勝手な想像です。
 

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