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軒下のブランコ

Staff

小高い丘の上に建つ篠山の家。
先ごろお引き渡しだった。

見はるかす多紀連山とその麓からたゆたう篠山川のパノラミックな風景が、この家の何よりも代え難い魅力だ。

引き渡しの朝、私はその風景に小さな変化を見つけた。

玄関からガーデンへと続く回廊の屋根から1台のブランコが下がっていたのだ。

私は頬を緩ませた。
アルプスの少女ハイジのオープニングを連想して、つい笑ってしまった。

♪口笛はなぜ遠くまで聞こえるの
…辺りに春の匂いが満ちていた。
いつまでも変わらぬ風景の中で、一家の姿と色彩だけが移ろう光景を想像してしまったのだ。
 

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