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閑居  kan-kyo レポート3

Staff

和室のリノベ
【閑居】としてご紹介してきた田舎家の口の間と仏間の改修工事だが。

今回は仏間の写真を。
…と言って、見えているのは床の間と書院なんだけど。

襖と障子を貼り替え、聚楽壁を塗り替え、畳を新調した…。
本当はリノベの目的はこの部屋がメインだったのだ。
この週末に控えている父の十三回忌と母の三回忌のために。

四十五年前、三人の子育てと工務店経営と、身体を二つ折りにして働いてきた父と母が新築したのがこの家だった。
以来、つづら折りに積み重ねた記憶と真心はこの家の屋根となり土台となった。

母は浄土で父と再び出会えただろうか。ふと二人を偲んでそんなことを考える。
この改修工事を見たら、なんと言って笑ったろうか。
障子越しに差し入る太陽光線が、今日も柔和な春の色を浮かべていた。

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