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閑居 ー kan-kyo ―

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kan-kyo (閑居)

山家の母屋には当たり前の二間続きの和室。
ご近所さんが集まることも絶えて久しい。いかにも法事のために施した設えが、どうにも上手く使えなくてひっそり静まり返ってしまった部屋。
居並ぶタンスと洗濯物とか。
ほんとはいい部屋なのだが。
なんたって一番陽の当たる場所のはずだった。

…で、ここの再活用を考える。
五十代も半ばを迎えると、自治会の仕事やボランティアなど何かと身辺慌ただしく、人に会うことも増えてくる。
なのに田舎では気の利いた店が遠く、渋々
自宅に招かないといけないなんてことがある。

かてて加えてプライベートな時間も取れるお年頃、良質な時間をゆっくりと家で味わいたくなるのもR55世代なのであります。

さてそこで新提案。
村はずれの古池のように沈黙していた二間続きの和室を、明るく、暖かく、居心地の良い空間へと造りかえるのはいかがかな?

解法はあまり手を加えすぎないことにあるとみた。
写真の現場は天井はそのまま。床は一間はフローリング貼りにして椅子生活、そしてもう一間は畳のまま。
壁は傷んでいるところは塗り替えたが、正直塗り替えない方がしっくりと美しい。
そして建具だってもちろん再利用である(もったいないからね)。
縁側の外部建具はこの際アルミサッシに換えた。

さてと、この改修から始まる新たな和室の使い方がどれだけ心象を潤すだろうか。
もうね、想像するだけで笑ってしまうのだよ。ゆっくりお茶でも飲んでください(^^)
閑居。コトスのリノベーションの新基軸だ。
 

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