スタッフブログ

大銀杏の円舞

Staff

おらがの村の大銀杏。
その年の冬の始まりに、一段と冷え込む朝がある。

冬の到来を告げる清澄な朝に、大銀杏はその枝という枝から一斉に葉を落とすのだ。
強風に引きちぎられ、篠突く雨に叩かれて散り惑うのではない。
空から円を描いて舞うように落葉するのが今朝だった。

私は密かに楽しみにしているのだ。
境内が金色の銀杏で埋め尽くされるこの日を。
冬のよろ日に晒されて目映く照り返る山里の風景だ。

かさかさと師走の音が聞こえる。
どうぞよろしくと挨拶のように。
冬の朝の天使は、青く冴え渡る空にいつまでも消えないのだ。

それではみなさんどうぞ焦らず、ゆっくりね(^^)
 

一覧へ戻る