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午後四時の田園にて

Staff

見慣れた田園風景が沈みゆく西陽とともに、たまさかこがね色の絵葉書みたいになった。

午後4時の太陽が放つ光は魂をあっためるような色温度だった。

私には確信していることがある。
この季節、この天気、この時間帯の西陽が、家を一番優しく見せるのだと。
あたかも旅人の帰りを待つ港のように、大らかさと慈悲深さでもって。

散り急ぐ銀杏の葉がアスファルトを埋め尽くす前の、秋が終わり冬と呼ぶにはまだ早い曖昧な季節。
その穏やかな夕間暮れの残光の優しい色に、いつも私は癒されているのだ。
風景に溶け込むような家を作りたいですね。
 

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