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忘年会シーズン始まる

Staff

大阪駅22:10発 特急こうのとり27号。夜のプラットホームには乳白色の薄い霧が降り始めていた。

昨夜は学生時代の同期生との飲み会だった。私は11ヶ月ぶりの大阪の夜の賑わいを楽しみつつ、昔話に耳を傾けた。 

同期のよしみで酒を飲むようになって、来年で40年になる。38年前のタイガースの日本一は、私の四畳半の下宿で祝った。
諧謔と風刺にまみれた生活だったが、まさかこんなにも長い付き合いになるとは思わなかった。
昨夜『定年・やりがい・居場所 』が我らの話題の大半を占めたのには隔世の感がある

でもいいんだ。ここまで辿り着いたことを素直に喜ぶことにする。

「まだまだ元気でいようぜ」
その言葉はどこか懐かしい色を帯びていた。昔、朱色の街で交わした約束みたいに、寒空を温めるような優しい色がやけに嬉しかったのだ。
 

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