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不自由のなかに自由はある

Staff

クライアントと現場の下見。
古民家リノベ案件だ。

近頃、古民家リノベーションの問合せが増えてきたことはすでに報告した通りだが、やはりこの日もそうだった。

古民家といっても、ここ丹波市では農家住宅が多くて、主たる母屋に「離れ」だの「機屋」などが付いて、なんとなれば広大な田畑の農地付きだ。

こんなに広くて(管理は)大丈夫なの?と、私の心配をよそに、買い手は意欲満々なのだ。

昨日の農家住宅は離れの深ーい土庇がとても魅力的だった。
かつては収穫した農作物を広げて日陰干しや箱詰めをしたこの場所。
風通しが良くて、座ってるだけなんてのも理想的な使い方だと思う。

私は思い切って風呂と脱衣室は離れに作りましょうと提案した。
寒い日などは、母屋から離れの風呂までダッシュ!なんて、不自由だろうなとは思う。
でも愉快じゃないか!
そんな不自由の中に古民家暮らしのお楽しみがあるのではないですかと。

…施主は手を叩いて笑っていた。
もちろん私も笑っている。

こんな話が許されるのも、田舎暮らし、古民家暮らしの予期せぬ美味みなんだろうなぁ。なんて(^^)
 

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