ちょっとセンチメンタルですわ
2023/03/30
- カテゴリ:社長のヒトコト
- 書いた人:由良 俊也(代表取締役)
我が自宅の横では、今朝から解体工事が始まった。
コトスの旧事務所兼住宅だ。
私が小学校3年生の時、父が営む工務店の黎明期から、ずっとここが事務所だった。
大工だった父の時代は、職人の大らかな笑い声の絶えない、盛り場さながらの佇まいだった。
2階には子ども部屋が2つあった。
私が結婚してからは夫婦と子ども3人が、この2部屋で肩を寄せるように暮らしたものだ。
やがて長男一家の住まいとなって10年を数えた。
足掛けおおよそ50年。
何度も改修と増築を繰り返したが、いよいよその役目を全うした。
昨日、幼い3人の住人に「ありがとう」と送辞を告げられて、舞台を降りたのだった。
そして今朝、私はしんみりと感慨に耽ってしまうのだ。
桜の花を揺らす冷たい風とつり合うような、熱さを胸に灯している。
「お疲れさん」。
遠い昔、9つの少年の記憶とともにある古き良き時代と、埃にまみれた父の背中を重ねた。
コトスの旧事務所兼住宅だ。
私が小学校3年生の時、父が営む工務店の黎明期から、ずっとここが事務所だった。
大工だった父の時代は、職人の大らかな笑い声の絶えない、盛り場さながらの佇まいだった。
2階には子ども部屋が2つあった。
私が結婚してからは夫婦と子ども3人が、この2部屋で肩を寄せるように暮らしたものだ。
やがて長男一家の住まいとなって10年を数えた。
足掛けおおよそ50年。
何度も改修と増築を繰り返したが、いよいよその役目を全うした。
昨日、幼い3人の住人に「ありがとう」と送辞を告げられて、舞台を降りたのだった。
そして今朝、私はしんみりと感慨に耽ってしまうのだ。
桜の花を揺らす冷たい風とつり合うような、熱さを胸に灯している。
「お疲れさん」。
遠い昔、9つの少年の記憶とともにある古き良き時代と、埃にまみれた父の背中を重ねた。