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いい家の条件(は、いろいろある)

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午前9時の太陽は10,000ルクス。
吹抜けの窓から落ちてきた陽射しが、リビングの壁を照らしている。
壁にくっきりと映し出された斜辺は、そのまま晩秋の朝日の緩やかな入射角だ。
 
今日は篠山の家の引渡しだった。
 
いつもより少し木視率を抑えて、白と濃淡のグレーに彩られた仕上げが、この家の主夫婦らしくて、ソフィスティケイトで、落ち着いた佇まいを醸している。
 
リビングには光が燦々とこぼれて、フローリングの上では、雲の影が泳いでるみたいだ。
 
いい家には幾つかの条件がある。
その一つは大きな開口部だと私は思う。
 
「性能」を追えば追うほど、開口部の数は少なく、面積は小さくなるのは定説だけど、「気持ちよさ」とか「居心地」とかに視座を変えると、ベクトルは少し違った方向を指す。
じゃないかな?と。
ましてやせっかくの田舎暮らしだ。
そこは割り切って外からの情報を取り込むべく、大きな開口部を設けたい。
 
例えば山風の音、例えば雨上がりの草の匂い。
 
で、それでこそ丹波の家になったなあと思うのだ。
もちろんそれだけがいい家の条件じゃないけどさ(^^)

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