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更けゆく秋の夜に

Staff

昨夜は「志en」で、大学の同期夫婦とうちのスタッフ、そして私との四人で飲み会だった。
 
同期は生まれも育ちもチャキチャキの大阪人なのだが、縁あって、篠山に家を構えて暮らすことになった。
 
四畳半の下宿屋から始まった我らの飲み会は、今では年に二度三度、九十九折のように重ねてきたが、それもかれこれ四十年近くになった。
お互い頭には白いものが混じり、メガネが手放せなくて、油染みた額のシワも深く刻まれた。
 
昨夜は半月だった。
「一時間、泳げるようになりたい」とか、
「二時間はジョギングできる」とか。
健康自慢の掛け合いも、木の間隠れの月下では、はかなく露と消えてゆく。
 
夜が更けて柱時計は針を止めていた。
美味な料理だけが時間の経過を示している。いい店だろ…と、私は口角を上げた。
 
さあ、もう一回乾杯しようぜ。
あと十年働けるかどうか。それは時の運というもの。
それまでは達者でいようぜと。
こうして元気で呑めることが、だんだん幻みたいに、薄ぼんやりと霞んで見えるまで。
 

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