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氷上町のリノベーションは…

Staff

氷上町のリノベーションがいよいよ佳境に差し掛かっている。

およそ築七十年の田舎家だが、この度は耐震性と断熱性をまとって息を吹き返す。
いや、それらの性能については社会の要求に追随しただけで、
むしろ趣きを新たにする住み心地や、
新旧織り交ぜ渾然一体となったこの家の風合いなどを称賛したい。


二階の広間はスキップフロア。奥の間は、
元々小屋裏だったところに床を設けたものだが、段差はベンチにもなる。

多人数でも個人でも思いつきに任せて使ってもらいたい。

リビングダイニングと建具を開け放てば雁行して連なる和室リビングだ。
大和天井と舞良戸の古めかしさが何より魅力的で、
これは残しましょうとこちらが懇願したのだった。

昔の和室なんてものは、今いくらお金を積んでもできない物だからね。
案の定、いい味わいを醸している。

外観の仕上げはようやくこれからだ。
昨今、忍び寄る職人不足の影響で、なかなか板金職人が捕まらなかった。

そのため工事の最終段階で外壁を施行するという工程になった。
ガルバリウム鋼板と吹付リシン、二つのテクスチャーを装う予定である。

さて、いつまでも形の変わらぬ風景の中で作業を進めてきたが、
気がつけば間もなく四月の声。
粛々と駆け足するリノベーション。
雨上がりの朝まだきに、春の匂いを嗅ぎながら。
 

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