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私の秋の原色とは

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11月のぐっと冷え込んだある朝まだき。
近所の神社の境内が、イチョウの葉で真っ黄色に染まる。
前夜半から落葉し始め、明け方から早朝にかけて、まるで申し合わせたみたいに、
一斉にボタン雪さながらに、空から舞い落ちてくる。
朝日に照らされて、境内の地面は、まばゆい金色のじゅうたんを敷き詰めたみたいだ。
私にとっては、これこそ秋の原色。
子供のころから慣れ親しんだ、ふるさとの原風景の色なんだ。
人は思い出とともに生きている。
大切な記憶のページに残る懐かしい情景は、後から色を塗り重ねることはないんだ。



 

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