ダッチオーブン小話

昨夜は久々に晩ごはん当番。
ダッチオーブンを奮って「パエリヤ」と「白ワインのりんごシチュー」を作りました。
家族が一堂に集うと、81歳から1歳までの8人の大所帯。
少なく見積もっても大人7人前ぐらいのボリュームです。
私は人数分の食材をレシピ本からほんの5ミリとも脱線せずに、まるで忠実なドイツシェパードのように料理します。
買い物だっているものは買いますが、いらないものは何も買わない・・・というつまらない男です。
なのに、「（材料代は）いくらやった？」と妻に訊かれ、「五千円」と答えると
「高っ！」と指弾される。
やるせない気分になりますが、妻の口元の端っこのほうが笑っているのを私は見逃さない。
「お代わりするくせに」と心の中で言い返すのです。
するとやはり妻はお替りするために、ひょうひょうと席を立ちました。