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丹波のスツール

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ジャパンホームショー2017にて、KOTOSも加盟している「わざわ座」の「クッションスツール展」が開催されました。

テーマは、「職人の手仕事に宿るものづくりの素晴らしさを伝え、作り手と使い手の心をつなぐ。そして地域性を宿した家具をつくること。」
地域性=丹波でしか作れないものと考え、丹波の素材で作れるか・・丹波の人や企業と協同できないか・・
色々と相談し、今回、地元丹波の西山酒造場さんにご協力いただいて、一つのかたちになりました。


西山酒造場さんは1849年創業。
お酒づくりの他にも、時代の流れに合わせて、甘酒ヨーグルトや酒麹など、新たな商品の開発に積極的に取り組まれています。

お酒にはすべて蔵内の井戸水を使用され、丹波豪雨災害時にこの井戸は被害を受けず、お酒づくりを続けることができたと伺いました。
歴史ある企業さんから今回のスツール制作にご協力を頂いたことに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

スツールの素材は、平成3年の蔵新築にともない役目を終えた酒樽の端材を使い、お酒が染み込み使い込まれた木肌をそのまま生かしました。

大工の腕の見せ所では、すべての仕口をあえて片蟻継ぎとし、金物を使わなくても強度のある仕上がりとしました。

張地はもろみを入れてお酒を絞るのに用いた酒袋。雑菌が繁殖しないように柿渋染めであり、10年ほど繰り返し使われていた補修跡も酒蔵の歴史として残しています。この生地を地元作家の方に縫製していただきました。


いろんな方のつながりのなかで、地元の素材、地元の方のご協力、大工の技と知恵が集まり、
丹波でしか作ることのできないスツールになりました。

↓西山酒造場
http://www.kotsuzumi.co.jp/officialweb/
↓わざわ座
http://wazawaza.or.jp/

ホソミ
 

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